住宅ローンと運用資産を、実際にシミュレーションしてみる
前の記事では、住宅ローンだけを見るのではなく、同じ家計の中にある運用資産も並べて考えてみる、という話をしました。
今回は、実際に数字を入れてみます。
使うのは、こちらのシミュレーターです。
住宅ローン・運用資産シミュレーター
住宅ローンと、それと対になる運用資産を置いて、 ローン完済時点で運用資産がいくら残るのかを試算します。
元金均等返済を前提とし、毎月一定額の元金を返済します。 その月の住宅ローン残高に対して利息を計算し、 「元金+利息」がその月の返済額となります。 一方、運用資産には毎月の運用収益を加え、 そこから住宅ローンの返済額を差し引いていきます。
このシミュレーションは、元金均等返済を前提とし、 入力した住宅ローン金利と想定運用利回りが一定で続くものとして 計算した試算です。 実際の住宅ローン金利や投資収益、返済額とは異なる場合があります。 また、実際の投資では価格変動があるため、 シミュレーション結果を将来の運用成果として保証するものではありません。
なお、このシミュレーターでは、住宅ローンについて元金均等返済を前提としています。
元金均等返済とは、毎月返済する元金を一定にし、そこにその時点の住宅ローン残高に応じた利息を加えて返済していく方法です。
そのため、返済開始当初は利息が多く、毎月の返済負担も大きくなりますが、残高が減るにつれて利息負担が小さくなり、結果として毎月の返済負担も徐々に小さくなっていきます。
入力する項目は、
- 当初の借入額
- 住宅ローンの金利
- 返済期間
- 借入からの経過年数
- 現在の住宅ローン金利
- 現在の住宅ローン残高
- 対にする運用資産
- 想定運用利回り
などです。
住宅ローンと運用資産を、対にしてみる
例えば、住宅ローンが3,000万円残っていて、それと対になる運用資産が2,500万円あるとします。
この運用資産を、単純に「10年後にはいくらになるか」と計算するのではありません。
住宅ローンには、毎月、元金の返済があります。
そして、当然ながら利息の支払いもあります。
そこで、このシミュレーションでは、運用資産を運用しながら、そこから住宅ローンの返済に必要なお金を出していくことにします。
元金均等返済を前提としているため、毎月の元金返済額は一定です。
一方で、住宅ローンの残高は毎月少しずつ減っていくため、利息負担は徐々に小さくなります。
イメージとしては、
運用収益-(元金返済+利息)
を毎月、運用資産に反映させていく形です。
運用収益の方が大きければ、運用資産は増えます。
逆に、元金返済と利息の方が大きければ、その差額を運用資産から取り崩すことになります。
つまり、
「住宅ローンを返済しながら、その返済資金を対になる運用資産から賄ったら、最終的にその運用資産はいくら残るのか」
を見るためのシミュレーションです。
住宅ローンが終わるとき、運用資産はいくら残っているのか
例えば、現在、住宅ローンが3,000万円残っているとします。
その住宅ローンの残りの返済期間にわたって、運用資産について一定の利回りを仮定します。
毎月、運用資産がその利回りで増える一方で、住宅ローンの返済額もそこから支払っていきます。
元金均等返済なので、毎月の元金返済額は一定ですが、住宅ローン残高が減っていくにつれて利息負担は小さくなります。
そのため、住宅ローンの返済負担も徐々に小さくなっていきます。
これを住宅ローンが完済するまで繰り返します。
すると、住宅ローンが完済する時点で、
「運用資産がいくら残っているのか」
が分かります。
もちろん、実際の運用では毎月同じ利回りになるわけではありません。
また、住宅ローン金利も将来変わる可能性があります。
そのため、ここで計算しているのは将来の結果を予測するものではなく、一定の条件を置いた場合の試算です。
「ローンがある」と「資産がある」を一緒に考える
住宅ローンが3,000万円ある。
この数字だけを見ると、かなり大きな負債に見えます。
一方で、その住宅ローンと対になる運用資産が2,500万円あるとしたら、見方は少し変わります。
もちろん、運用資産には値下がりの可能性があります。
住宅ローンの金利も変わるかもしれません。
したがって、「運用資産があるから住宅ローンは問題ない」という単純な話ではありません。
私がやってみたかったのは、そういう結論を出すことではなく、
「この資産を運用しながら、住宅ローンの返済を続けたら、最後にどうなるのか」
を数字で見てみることでした。
条件を変えて試してみる
このシミュレーターでは、運用資産の金額や想定運用利回りなどを変えることができます。
例えば、最初に用意する運用資産を2,000万円、2,500万円、3,000万円と変えてみる。
あるいは、想定運用利回りを変えてみる。
そうすると、住宅ローンを完済する時点で残っている運用資産も変わります。
ここで重要なのは、「何%なら正解」ということではありません。
自分の住宅ローンと運用資産を置いてみたときに、どのような関係になるのかを見ること。
そのためのシミュレーションです。
最後に、何が残るのか
住宅ローンは、返済を続ければいずれ完済します。
では、そのときに、対にしていた運用資産はいくら残っているのか。
ここを見ると、住宅ローンと運用資産を別々に考えていたときとは、少し違った景色が見えてきます。
もちろん、これは家計全体の純資産を計算しているわけではありません。
自宅の価値や、その他の金融資産、将来の生活費なども含まれていません。
あくまで、
「住宅ローンの返済を運用資産と対にして考えた場合、その資産がどう変化していくのか」
を見るためのものです。
住宅ローンが残っている。
でも、それと同時に運用資産も持っている。
その二つを別々に見るのではなく、返済期間を通じて一緒に動かしてみる。
一度、自分の数字を入れて試してみると、住宅ローンについて考えるときの一つの材料になると思います。
※このシミュレーションは、元金均等返済を前提としています。毎月一定額の元金を返済し、その時点の住宅ローン残高に応じた利息を加えて返済するものとして計算しています。
※住宅ローンを繰上返済せず、所定の返済を続けることを前提としています。
※運用資産から毎月の住宅ローン返済額を支払うものとして試算しています。
※運用利回りは一定であると仮定した試算です。実際の運用成果を保証するものではありません。
※住宅ローン金利についても、入力した金利が一定であると仮定しています。実際の返済額や残高とは異なる場合があります。
ロジックがおかしかったり、「こういうシミュレーションがしたい」というご意見があれば、ぜひお問い合わせページよりご意見ください。
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